現代外国人名録2016 「ティク・ナット・ハン」の解説
ティク・ナット・ハン
釈 一行
Thich Nhat Hanh
- 職業・肩書
- 僧侶,仏教学者,詩人,平和運動家
- 国籍
- ベトナム
- 生年月日
- 1926年
- 出生地
- 中部
- 経歴
- 1942年16歳で出家し禅僧となる。ベトナム戦争中、行動する仏教の指導者となり、’64年社会福祉青年学校、ヴァン・ハン仏教大学、ティエプ・ヒエン(インタービーイング)教団を設立、被災者・難民の救済に尽くす。’66年米国を訪れ、率直な平和提案を行なったため、ベトナムへ帰国不能となる。同年フランスに亡命し、コロンビア大学、ソルボンヌ大学で教鞭を執る。’72年パリ平和会議にベトナム仏教徒首席代表として参加。フランスと米国に設立した僧院を拠点に精力的な布教活動を続け、欧米ではチベット仏教(ラマ教)最高指導者のダライ・ラマに次ぐ知名度を持つ。2005年ベトナム戦争終戦以来、約40年ぶりに帰国。2007年戦争で戦った北ベトナム・南ベトナムの死者を同等に追悼する初の催しのためベトナム入りした。英語、フランス語、ベトナム語による著書は「ビーイング・ピース」「マインドフルの奇跡」「ティク・ナット・ハンの般若心経」「ウォーキング・メディテーション―歩く瞑想の本」「微笑みを生きる―『気づき』の瞑想と実践」など多数。1995年来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報