ティチーノ川(読み)てぃちーのがわ(その他表記)Ticino

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティチーノ川」の意味・わかりやすい解説

ティチーノ川
てぃちーのがわ
Ticino

スイス南部とイタリア北西部を流れる川。全長248キロメートル、流域面積7228平方キロメートル。サン・ゴタルド山塊のノベーナ峠近くに源を発し、マッジョーレ湖を経て、蛇行しながら南東流し、パビーアの南東7.5キロメートルでポー川に合流する。ロンバルディアとピエモンテ両州の平野部では、灌漑(かんがい)用水として広く利用され、集約的農業を発達させている。航路としても使われる。河畔は第二次ポエニ戦争(前218)の古戦場

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティチーノ川」の意味・わかりやすい解説

ティチーノ川
ティチーノがわ
Fiume Ticino

スイス南部からイタリア北部を流れる,ポー川の支流。全長 248km。スイスとイタリアの国境付近のヌーフェネン峠 (2440m) 付近に源を発し,パビアの南東約 6kmでポー川に注ぐ。スイス領の流域にはイタリア系の住民が多い。マッジョーレ湖付近は保養地として名高い。水力開発も進み,マッジョーレ湖より上流はスイスの,トーチェ川との合流点から下流はイタリアの電力源となっている。

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