ティンターン寺院(読み)ティンターンじいん(その他表記)Tintern Abbey

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティンターン寺院」の意味・わかりやすい解説

ティンターン寺院
ティンターンじいん
Tintern Abbey

イギリスのシトー会修道院聖堂廃墟ウェールズ南東部モンマスシャー,チェップストーの北 8km,ワイ川の西岸に位置する。1131年 W.フィッツリチャードによって創建。1220~87年にほとんど全体にわたって改築され,拡張工事を経て 14世紀初頭に完成したが,修道院は 1537年に解散した。現存する聖堂は屋根が失われ,身廊は破壊されているが,聖堂の北に僧房などの遺跡がある。初期イギリス様式デコレーテッド・スタイルをよく伝える遺構で,イギリスで最も知られたキリスト教遺跡の一つ。詩人ウィリアム・ワーズワスが『抒情歌謡集』Lyrical Ballads(1798)に収めた作品が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android