ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テルフォード・リーキン」の意味・わかりやすい解説 テルフォード・リーキンTelford and Wrekin イギリス,イングランド中西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。別称リーキン。行政府所在地テルフォード。1998年にシュロップシャー県から分離して成立。南部にセバーン川が流れる平地で,北部は氷河作用による運積土で覆われている。南部のシュロップシャー丘陵沿いに,歴史的に重要な製鉄業地区が散在する。自治体名は南西境近くのリーキン山(407m)と隣接都市テルフォードに由来する。テルフォードはダウリー,マデリー,アイアンブリッジ,コールポート,コールブルックデール,ウェリントン,オーケンゲーツなどの工業地区を包含して建設されたニュータウンで,自治体総面積の 3分の1近くを占める。この地域が製鉄業分野において世界で初めて手がけたものに,コークスを使った精錬(1709),鉄橋の鋳造(1774,コールブルックデール)と建設(1779,アイアンブリッジ。→アイアンブリッジ峡谷),鉄船の建造(1787)があり,いずれもコールブルックデールにある産業歴史博物館に関連品が展示されている。今日ではスチール家具,自動車部品,ストーブなどがつくられる。北部はおもに農村地帯で,北東部の市場町ニューポート近郊で養牛や穀類栽培が行なわれる。面積 290km2。人口 16万1600(2005推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by