テレビジョン拡大投影装置(読み)テレビジョンかくだいとうえいそうち(その他表記)screen projection television

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

テレビジョン拡大投影装置
テレビジョンかくだいとうえいそうち
screen projection television

テレビの映像をスクリーンに拡大投影する装置。投射型ブラウン管,アイドホール受像器,ライトバルブ型受像器のそれぞれを用いた3種の方式がある。投射型ブラウン管を用いる方式はブラウン管に映る像をそのままスクリーンに拡大する。通常のブラウン管より輝度の高い発光を得るため高い電圧で電子線を加速させる。構造は簡単であるが,大型のスクリーンへの投影には適さない。アイドホール受像器とライトバルブ型受像器は原理は同じで,前者では凹面鏡上の油膜にテレビの映像信号に比例した電子線を当てると,油膜に映像に相当した凹凸ができ,これにキセノンランプなどからの光を当てて反射させ,スクリーンに投影して拡大像を得る。後者では凹面鏡の代りに透明な平面円板上に油膜があり,これに電子線を当てると映像信号に対応して光の透過率が変化することを利用する。劇場,映画館,教育用として用いられる。

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

テレビジョン拡大投影装置 (テレビジョンかくだいとうえいそうち)

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世界大百科事典(旧版)内のテレビジョン拡大投影装置の言及

【投写形テレビジョン】より

…映写スクリーンに大画面のテレビ画像を表示できる投写形受像装置。テレビジョン拡大投影装置,あるいはビデオプロジェクターvideo projectorなどとも呼ばれる。投写形テレビジョンは方式的に,(1)受像管投写形ディスプレー,(2)ライトバルブ,(3)レーザーディスプレーの3種類に分類される。…

※「テレビジョン拡大投影装置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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