ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレームの僧院」の意味・わかりやすい解説 テレームの僧院テレームのそういんAbbaye de Thélème フランスの作家フランソア・ラブレーの物語『第一の書ガルガンチュア』 (1534) に描かれた理想郷。ピクロコル王との戦いに勝ったのち,ガルガンチュアが友人の修道士ジャン・デ・ザントムールに授けた僧院で,男女が完全な共同生活を営み,「欲するところを行え」を唯一の規則に洗練された心身の快楽を存分に味わうことのできる理想の場所とされ,すべての点で当時の僧院とは正反対の性格を与えられている。 (→ガルガンチュアとパンタグリュエル ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by