テングノハナ(その他表記)Illigera luzonensis (Presl) Merr.

改訂新版 世界大百科事典 「テングノハナ」の意味・わかりやすい解説

テングノハナ
Illigera luzonensis (Presl) Merr.

ハスノハギリ科の常緑,木本性つる植物。葉は3出複葉で互生し,小葉は長さ5~10cmの広卵形で,全縁。花は帯紅白色~紅色で小さく,葉腋ようえき)から出る長さ10~20cmの散房状円錐花序につく。両性花。花被片は10枚で2輪に並び,おしべは5本で,各めしべの基部近くに2個ずつの仮雄蕊(かゆうずい)がある。果実はやや四角形で,ふつう2翼,ときに4翼をもち,翼も含め長さ2~3cm,幅4~5cm。琉球の石垣島,台湾,ルソン島に分布する。和名は果実の翼を天狗の鼻にみたてたものという。テングノハナ属Illigeraには東南アジア熱帯を中心に十数種が分布しており,アフリカにも少しある。すべて木本性のつる植物である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 緒方

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む