ディーラー・ヘルプス(読み)でぃーらーへるぷす(その他表記)dealer helps

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディーラー・ヘルプス」の意味・わかりやすい解説

ディーラー・ヘルプス
でぃーらーへるぷす
dealer helps

メーカー(ときには卸売商)による自社製品の販売店に対するさまざまな支援の総称。販売店援助ともいう。販売店の尻(しり)をたたいて売り込むのではなく、販売店の繁栄によってメーカーもまた発展するという理念により、1920年代以降とられるようになったマーケティングの方法である。

 具体的には、(1)販売店の店舗の立地・構造・装飾を指導し、援助する。(2)商品の陳列や広告・宣伝について相談にのり援助を与える。(3)販売店の店員の教育訓練を支援する。メーカーでの集合研修、工場見学、講師派遣、映画・スライドなどの教材の提供、競技会の開催などが多く用いられる。(4)販売店の経営を指導し、援助する。会計・情報システムの標準化、税務対策の教示資金繰りの世話などがこれである。(5)メーカーとの連帯感の強化であり、懇談会の開催、苦情処理機関の設置、役員巡回などが行われる。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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