デニング(読み)Dening,Walter

朝日日本歴史人物事典 「デニング」の解説

デニング

没年:大正2.12.5(1913)
生年:1846.7.23
明治期に来日した英国国教会伝道協会宣教師。英国南部デボンシャー出身。明治6(1873)年来日,長崎で伝道したのち,北海道・函館に移りアイヌ伝道を開拓調査する。同16年,霊魂不滅説に異説を唱え解任,英国国教会日本伝道特別隊を結成する。同18年文部省雇用,『英語読本』の編纂に当たる。慶応義塾,東京高等師範学校などで教える。『ジャパンガゼット』紙主筆再来日(明治28年)後は仙台で教師。日本の歴史・文学を翻訳し海外に紹介した異色の学識伝道者である。仙台で没。<参考文献>布施明子「W・デニング」(『近代文学研究叢書』14巻),重久篤太郎『お雇い外国人/5』

(大江満)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「デニング」の解説

デニング Dening, Walter

1846-1913 イギリスの宣教師。
1846年7月23日生まれ。明治6年(1873)イギリス聖公会から派遣されて初来日,函館で布教する。のち文部省雇いの英語教師として再来日し,一時「ジャパン-ガゼット」紙の主筆もつとめる。28年の3度目の来日では仙台の二高でおしえ,大正2年12月5日同地で死去。67歳。デボンシャー出身。著作に「讃神歌」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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