ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デ・ボート」の意味・わかりやすい解説
デ・ボート
De Voto， Bernard (Augustine)
[没]1955.11.13. ニューヨーク
アメリカの批評家，歴史家。イタリア系の生れで，1920年ハーバード大学卒業。ノースウェスタン大学 (1922～27) ，ハーバード大学 (29～36) で教鞭をとり，週刊書評雑誌『サタデー・レビュー』の編集を担当 (36～38) ，また『ハーパーズ・マガジン』の「イージー・チェア」欄を担当 (35～52) 。文学批評では，文学の社会史的背景を重視する一貫した立場で活発な論争を展開し，『マーク・トウェーンのアメリカ』 Mark Twain's America (32) ，『創作するマーク・トウェーン』 Mark Twain at Work (42) ，『文学の誤謬』 The Literary Fallacy (44) などを著わした。その後西部開拓史の研究に着手，『決意の年－1846年』 The Year of Decision:1846 (43) 以下のすぐれた歴史書を著わした。ほかに John Augustの筆名でスリラー小説などを書いた。
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