誤謬(読み)ゴビュウ

デジタル大辞泉 「誤謬」の意味・読み・例文・類語

ご‐びゅう〔‐ビウ〕【誤×謬】

[名](スル)まちがえること。まちがい。「誤謬を犯す」「誤謬を正す」
「一言以て是非を―することあり」〈織田訳・花柳春話
[類語]間違い過ち錯誤誤り

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精選版 日本国語大辞典 「誤謬」の意味・読み・例文・類語

ご‐びゅう‥ビウ【誤謬】

  1. 〘 名詞 〙 まちがえること。また、まちがい。あやまり。
    1. [初出の実例]「江戸名所図会梓行。〈略〉烏焉の誤謬尠からず」(出典:武江年表(1848)天保四年一一月)
    2. [その他の文献]〔呉志伝‐韋曜〕

ご‐びょう‥ベウ【誤謬】

  1. 〘 名詞 〙 「ごびゅう(誤謬)」の誤読による慣用読み。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「誤謬」の意味・わかりやすい解説

誤謬
ごびゅう
error; fallacy

思考内容と対象との一致しない思惟,判断などをいい,真理の反対語。誤謬は大きく,実質的 (質料的) 誤謬 errorと論理的 (形式的) 誤謬 fallacyとに分けられる。前者は判断がそれに対応する事物に一致しないことをいい,後者は,同一律矛盾律排中律などの思考の法則に従わない論理的誤謬 (論理学上では虚偽という) をいう。このような誤謬の原因については,先入見,判断力の不足,思考のエネルギーの不足,集中度や恒常性の不足,認識材料の不足など種々あげられる。心理学的にみれば,誤謬は現象にのみかかわり,その現象が認知させるものにかかわらずに結論を急ぐことをいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「誤謬」の意味・わかりやすい解説

誤謬
ごびゅう
error

論理学では、正しくない推論論証について、それがどうして生じたかについての心理的な説明などを付け加えて述べるときに、そのような正しくない推論や論証を「誤謬」という。たとえば、結論を前提一部に組み込んでしまうことによって成り立つ正しくない論証を、「論点先取りの誤謬」などとよぶ。また、哲学者が、反対意見をよく「誤謬」ときめつけることがあるが、こういったきめつけには、十分な論証が伴っていないことが多い。

吉田夏彦

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会計用語キーワード辞典 「誤謬」の解説

誤謬

誤り。会計担当者が未熟だったり専門知識が乏しいことなどが原因で、記帳計算、会計処理を間違ったりすること。

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