デュラック(その他表記)Edmund Dulac

改訂新版 世界大百科事典 「デュラック」の意味・わかりやすい解説

デュラック
Edmund Dulac
生没年:1882-1953

フランスのトゥールーズに生まれた挿絵画家。主としてイギリスで制作活動を行い,1912年に帰化している。《アラビアン・ナイト》(1907)の幻想的な挿絵で一躍名を知られ,以後は《テンペスト》(1908),《眠れる森の美女》(1910)などの題材絵筆ふるい,やがて東洋画のスタイルにもひかれていった。晩年は英仏両国の切手のデザインをも手がけ,ラッカムとともに〈挿絵黄金期〉と呼ばれる20世紀初頭の挿絵本界における代表的画家とみなされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android