トゥプンガト火山(読み)とぅぷんがとかざん(その他表記)Cerro Tupungato

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥプンガト火山」の意味・わかりやすい解説

トゥプンガト火山
とぅぷんがとかざん
Cerro Tupungato

南アメリカ、チリ中部にあるアンデス山脈高峰。首都サンティアゴの東方約90キロメートル、アルゼンチンとの国境にそびえる。標高6800メートル。安山岩質の壮大な成層・円錐(えんすい)火山であるが、噴火記録はない。1897年、イギリスのフィッツジェラルド隊が初登頂。山麓(さんろく)にあるトゥプンガティト火山Tupungatito(5640メートル)も安山岩質の成層火山で、1829~1980年に18回も爆発型噴火を繰り返し、1960年には溶岩流も発生した。

諏訪 彰]

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