トゥールーン朝美術(読み)トゥールーンちょうびじゅつ(その他表記)Tulunid art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥールーン朝美術」の意味・わかりやすい解説

トゥールーン朝美術
トゥールーンちょうびじゅつ
Tulunid art

9世紀後半,エジプトのカタイを中心として発展したトゥールーン朝のイスラム美術。メソポタミアのアッバース朝様式(→アッバース朝美術)を移植しながら,これを伝統的なエジプト文化のほかコプト派キリスト教文化とも融合させ,以後のエジプト系イスラム美術の基礎となった。イブン・トゥールーン・モスクは代表的遺構で,装飾などにメソポタミア,ことにサーマッラーの影響が強い。アッバース朝以来の技法に基づいたラスター陶器には,アラベスクのほかに古来エジプトで愛用された水鳥や動物の文様が自由に用いられた。

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