家庭医学館 の解説
とらうましんてきがいしょうをうけたこどものはんのう【トラウマ(心的外傷)を受けた子どもの反応 Post-traumatic Stress Disorder of Childhood】
災害や事故、身近な人の死、虐待(ぎゃくたい)など、突然の激しいストレス状況におかれると精神的失調を生じることがあります。とくに子どもの場合、おとな以上にこのようなストレスに弱いため、(コラム「トラウマを受けた子どもに出現しやすい症状」)のような症状が出現しやすいと考えられます。
[治療]
まず、子どもに安心感を与えることが必要です。ことばだけではなく、抱きしめてあげたりするのもよいでしょう。子どもが悲しみや恐怖の感情を話すようなら、十分に聞いてやり、恐怖の体験を思い出してパニックになっているようなら、今はそうしたことはおこらないということを子どもが理解できるように時間をかけて話してあげましょう。また、子どもを長時間ひとりぼっちにさせない、他の子とよく遊ばせるといった配慮も必要です。
こうした工夫をしても状態が変わらないようなら、児童精神科などの専門機関に相談してみましょう。