ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トラレス」の意味・わかりやすい解説 トラレスTralles; Tralleis 小アジアのリュディア,ときとしてカリアに属した古代都市。現アイディン。マイアンドロス川流域の最も肥沃な地方に位置する。通商上の要衝。前4世紀中頃には土着の王朝ヘカトンニダエのもとにあったが,ヘレニズム時代にも繁栄し,セレウコス朝時代にはセレウキア,ペルガモン王国下ではアントニアと改名された。その後地震で破壊されたが,ローマのアウグスツス帝が再建し,カエサレアと命名。聖イグナチウスがここのキリスト教会に書簡を送った。古銭や碑文により,その社会や宗教について知ることができる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by