トリオレフィン法(読み)トリオレフィンホウ

化学辞典 第2版 「トリオレフィン法」の解説

トリオレフィン法
トリオレフィンホウ
Triolefin process

アメリカのPhillips石油会社が開発した,プロペン不均化によるエテンブテンの工業的製造法.触媒としては,酸化タングステン酸化モリブデン酸化レニウムなどが用いられる.反応機構は,次式のように中間体として四員環炭化水素が生成し,これが分解するメタセシス反応の一種である.

この反応機構により,生成ブテンの約90% 以上は2-ブテンになる.また,この逆反応によるプロペンの製造プロセスもある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android