海成蒸発岩(読み)かいせいじょうはつがん(その他表記)marine evaporite

岩石学辞典 「海成蒸発岩」の解説

海成蒸発岩

海水が蒸発した結果,濃縮した岩塩堆積物で,海からちぎれて分離した盆地,または海岸に沿った平地,ラグーンなどに産出する.普通の塩の堆積物は石膏,硬石膏,岩塩(halite)で,一般的な堆積順序は,炭酸鉄,炭酸カルシウム,石膏,岩塩,硫酸マグネシウム塩化マグネシウム,臭化ナトリウム,にがり塩である.この順序は不完全なことが多い.塩類の堆積物の型は,内陸の盆地の沈澱の場合に対して対照的であって,内陸盆地では炭酸ナトリウム硫酸ナトリウム硼酸などの塩類が普通である[Phillips : 1947, Bateman : 1952].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android