日本大百科全書(ニッポニカ) 「トローバ」の意味・わかりやすい解説 トローバとろーばErnest Trova(1927―2009) アメリカの彫刻家。ミズーリ州セントルイスに生まれ、独学で美術を学んだ。1960年代初頭からニューヨークやヨーロッパの諸都市で人体彫刻を発表したが、ポップ・アートの運動と近い関係にあり、アルミニウムなどの合金を素材として冷ややかに光り輝く人体像を生み出した。この人体像は、現代の大量生産による消費社会を象徴するように、自動車のデザインを思わせる流線型でかたどられ、画一化された物体として同一単位が繰り返されたり、ほかの物体と組み合わされたりして作品化された。[石崎浩一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例