とんちき

精選版 日本国語大辞典 「とんちき」の意味・読み・例文・類語

とん‐ちき

  1. 〘 名詞 〙
  2. ぼんやりしていて、気のきかないこと。また、その人。のろま。とんま。まぬけ。
    1. [初出の実例]「お中さん、揃たとんちきだねえ」(出典:洒落本・辰巳之園(1770))
  3. 軽はずみな人。あわて者。文政天保一八一八‐四四)の頃に上方で流行したことば。
    1. [初出の実例]「あわてもの、とんちき」(出典:当世花詞粋仙人(1832))

とんちきの補助注記

「とんちき」の「とん」は「とんま」の「とん」で、「ちき」は「いんちき」の「ちき」などと同じ接尾辞と考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「とんちき」の解説

とんちき

古典落語演目ひとつ。「果報遊客」とも。初代柳家小せんが得意とした。

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