どうにも

精選版 日本国語大辞典 「どうにも」の意味・読み・例文・類語

どう‐にも

〘副〙 (副詞「どう」に助詞「に」「も」が付いてできたもの)
① 条件や方法、目的や手段などを特に限定できないさまを表わす語。どのようにでも。どうにでも。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)五「お前はんは米八ざんと同居(いっしょ)になって、何様(ドフ)にも為て取りつづひてお呉んなはれば」
② 手段をつくしても、ある行為や状態が成り立ちにくいという気持を表わす語。打消表現を伴って用いる。いかようにしても。
末枯(1917)〈久保田万太郎〉「『時代』のかはってくることは何(ド)うにもならなかった」
③ 思い直そうとしても、好ましくない判断感情を拭い去ることができない時の、困惑の感情を表わす語。何とも。
※道(1910)〈石川啄木〉「何うにも胸が収まらない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「どうにも」の意味・読み・例文・類語

どう‐にも

[副]
(あとに打消しの語を伴って用いる)どのようにしても。どうやっても。どうしても。「どうにもがまんできない」
なんとも。まったく。「どうにも弱ったものだ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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