久保田万太郎の短編小説。1917年(大正6)8月『新小説』に発表。19年新潮社刊の作品集『恋の日』に収録。事業に失敗して寂しい隠遁(いんとん)生活を送る「鈴むらさん」を中心に、盲目の噺家(はなしか)せん枝を配し、時代の波に押し流された「末枯」のようなはかない下町の人たちの生活を、万太郎独自の哀感あふれる下町ことばで描き出した佳作。慶応義塾大学卒業後、一時文学的にも生活的にも行き詰まりをきたしていた万太郎にとって、これは自己の文学を確立した画期的作品であり、初期の代表作となった。続編に『老犬(ろうけん)』(1918。のちに『続末枯』と改題)がある。
[柳沢孝子]
『『久保田万太郎全集1』(1968・中央公論社)』
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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