ドッガー堆(読み)ドッガーたい(その他表記)Dogger Bank

翻訳|Dogger Bank

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドッガー堆」の意味・わかりやすい解説

ドッガー堆
ドッガーたい
Dogger Bank

北海のほぼ中央,北緯 55°付近に広がる浅堆(バンク)。ドッガーバンクともいう。海底丘陵で,平均水深 20~30mであるが,水深 15mぐらいの高まりがところどころにある。魚類の生息,産卵の場所となり,北西ヨーロッパ漁場の主要部をなしている。タラニシンイワシヒラメなどが漁獲され,近くにキングストンアポンハル,グリムズビー(いずれもイギリス)などの漁港が発達する。北にグレートフィッシャー堆もある。昔から泥炭や,マンモス,毛サイ,野牛などの化石,シラカバ,ハシバミなどの植物遺物,また人骨石器などが採取され,更新世には陸地であったことを示す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android