ドッガーバンク

デジタル大辞泉 「ドッガーバンク」の意味・読み・例文・類語

ドッガー‐バンク(Dogger Bank)

英国東方北海の中央部にある、水深の浅い所。ニシン・タラ・カレイなどの大漁場

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精選版 日本国語大辞典 「ドッガーバンク」の意味・読み・例文・類語

ドッガー‐バンク

  1. ( Dogger Bank ) 北海の中央部にある浅堆。イングランド北東海岸沖約一〇〇キロメートル位置にあり、長さ約三〇〇キロメートル、最大幅約一三〇キロメートルにおよぶ。たら、にしんかれいなどの好漁場。「ドッガー帯」とも。

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改訂新版 世界大百科事典 「ドッガーバンク」の意味・わかりやすい解説

ドッガー・バンク
Dogger Bank

北海中央部のイギリスとデンマークの間にある浅堆(せんたい)。語源は2本マストの北海漁船を指すオランダ語。40m等深線では長さ約300km,最大幅約130kmに及び,水深は17~37mと浅い。巨大なモレーン堆石)が後氷期の海進によって沈水して形成され,表層は砂利などの氷河堆積物でおおわれ,マンモス化石泥炭などが広く分布する。魚類の産卵場となるため世界的な漁場となり,トロール船でニシン,タラ,ヒラメを中心に水揚げされる。1781年にはイギリスとオランダ,1915年にはイギリスとドイツの海戦が行われた。
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百科事典マイペディア 「ドッガーバンク」の意味・わかりやすい解説

ドッガー・バンク

英国とデンマークとの間,北海中にある浅瀬。長さ約300km,幅約130km。水深約17〜37m。世界的好漁場として知られ,ニシン,タラ,カレイなどの産が多い。1781年英国とオランダ,1915年英国とドイツの海戦があった。
→関連項目北海

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドッガーバンク」の意味・わかりやすい解説

ドッガーバンク

「ドッガー堆」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のドッガーバンクの言及

【北海】より

…南北約965km,東西約645kmで総面積約57万5000km2。全体が浅い大陸棚をなし,平均水深は約94mで,海底は一般に南から北へ傾斜しており,グレート・フィッシャー・バンクGreat Fisher Bankや水深17mのドッガー・バンクなど浅堆が多いが,北部のノルウェー沿岸では最深約700mに達する海溝がある。第三紀のゆるやかな沈降作用で海盆が形成され,そこへ古ライン川などが厚い泥質堆積物を持ち込んだ。…

※「ドッガーバンク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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