フィラッハ(その他表記)Villach

デジタル大辞泉 「フィラッハ」の意味・読み・例文・類語

フィラッハ(Villach)

オーストリアケルンテン州都市イタリアスロベニア国境近くに位置する。ドナウ川支流であるドラウ川沿いにあり、古くから交通要衝として栄えた。現在も同国東部の商業中心地であり、南ヨーロッパとの物流拠点になっている。近郊のオシアッハ湖畔で毎夏音楽祭が開催される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィラッハ」の意味・わかりやすい解説

フィラッハ
Villach

オーストリア南部,ケルンテン州の都市。クラーゲンフルトの西約 40km,イタリア,スロベニアとの国境に近いドラウ川の谷に位置する。ローマ時代から栄えた町で,1007年バンベルク司教区に編入中世を通じ重要な貿易路の拠点をなしたが,新ルートができて衰退。 19世紀から再び商業の中心となる。現在はウィーン-ベネチア,ザルツブルク-ベオグラードを結ぶ鉄道が交差する鉄道交通の要地。工業では製紙木工機械などに特色がある。近郊に鉱泉があり,観光基地でもある。聖ヤコブ聖堂 (14~15世紀) の尖塔の高さ (95m) は同州最高。人口5万 5165 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィラッハ」の意味・わかりやすい解説

フィラッハ
ふぃらっは
Villach

オーストリア東部、ケルンテン州の地方中心都市。人口5万7497(2001)。ドラウ(ドラバ)川の河谷の標高501メートルにあり、イタリア、ヨーロッパ南東部への交通の要地である。そのためオーストリア東部の商業中心地となっており、とくにイタリアとの間に果物木材の貿易を行う役割をもつ。木材加工、化学、金属、機械、醸造などの工業が行われる。市の南部に温泉があって、観光客も集まる。

[前島郁雄]

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