最新 地学事典 「ドリット」の解説
ドリット
durite
石炭組織成分の一種。主にイナーチナイトとエクジナイトからなり,両者合計≧95%,いずれも95%以下,ビトリナイトより多い。厚さ>50µm。一般に多くの鉱物質(特に粘土鉱物)を含む混合物。密度は1.3~1.7でエクジナイトの含有量に反比例する。強度は28~85kɡ/mm2でビトリット・クラリットより大であるが,石炭化度が高くなると差は小さくなる。多くの石炭中にみられるが,特にデュレーンと光沢の鈍いクラレーン中に多い。割れ目は比較的少ない。粘結炭ではビトリット・クラリット・ドロクラリットよりも粘結力は弱い。イナーチナイトを多く含むものはコークス化性を弱めるが,適当な粒子の大きさと量は反対にコークス化性を強める。エクジナイトを多く含むものは水素添加が容易。一般に酸化されがたい。R.Potonie(1924)命名。古くはデュレイン(durain)といった。
執筆者:佐々木 実
参照項目:マセラル
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

