ドリール
Léopold Delisle
生没年:1826-1910
フランスの歴史家。国立図書館館長。国立古文書学校の出身で,25歳にして著した《中世ノルマンディーにおける農民層の状況と農業の状態》(1851)と題する大著は,中世農村史研究のモデルと目された優れた研究であった。1852年国立図書館に入り,74年以降は館長として大きな業績を残した。とりわけ〈手稿本部門〉の充実に努め,自らその形成と現状について3巻の大著をまとめている。また,その監督下に,97年以来,《国立図書館総目録》の刊行が始まったことも特筆に値する。激務の中で,自ら多くの史料を刊行し,著書・論文も多数に上るが,とりわけ《シャルル5世蔵書の研究》(1907)は評価が高い。
執筆者:二宮 宏之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ドリール
Delisle, Léopold Victor
[生]1826.10.24. マンシュ,バローニュ
[没]1910.7.21. シャンティイー
フランスの歴史家,古文書学者。 1874年国立図書館館長に就任。主著『中世ノルマンディーにおける農民と農業の実態』 Études sur la condition de la classe agricole et l'état de l'agriculture en Normandie au Moyen Age (1851) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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