ドル本位制(読み)ドルほんいせい(その他表記)dollar standard system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドル本位制」の意味・わかりやすい解説

ドル本位制
ドルほんいせい
dollar standard system

旧 IMF体制の下で,ドルが金と対等の地位を占めていた国際通貨体制。ドルのみを金とリンクさせることにより国際通貨 (決済通貨) として信認するものであり,アメリカ経済が「世界銀行」の役割を果たそうとするものであった。しかしこの体制は,米ドル信頼される間は各国ドル不足に悩み,各国がドルを十分に持つようになると,ドルの信頼は薄れるという矛盾を有していた。 1971年にアメリカがドルと金との交換を停止したことからこの体制は崩壊した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android