日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドンスコイ」の意味・わかりやすい解説
ドンスコイ
どんすこい
Марк Семёнович Донской/Mark Semyonovich Donskoy
(1901―1981)
ソ連の映画監督。ウクライナのオデッサ(現、オデーサ)に生まれる。1928年『大都会にて』で監督としてデビュー、以後ゴーリキーの自伝的三部作の映画化『ゴーリキーの幼年時代』(1938)、『人々の中で』(1939)、『私の大学』(1940)で好評を博した。ワンダ・ワシレフスカヤ原作『虹(にじ)』を映画化した『戦火の大地』(1944)は国際的にも反響をよび代表作となったが、『村の女教師』(1947)、『母の心』(1966)、『母の誠実』(1967)ほか日本未公開の作品が多い。
[岩本憲児]
資料 監督作品一覧
大都会にて V bolshom gorode(1928)
幸運の天才 Pesnya o shchastye(1935)
ゴーリキーの幼年時代 Detstvo Gorkogo(1938)
人々の中で V lyudyakh(1939)
私の大学 Moi universitety(1940)
戦火の大地 Raduga(1944)
村の女教師 Selskaya uchitelnitsa(1947)
母の心 Serdtse materi(1966)
母の誠実 Vernost materi(1967)