現代外国人名録2016 「ドンデリーロ」の解説
ドン デリーロ
Don DeLillo
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1936年11月20日
- 出生地
- ニューヨーク市ブロンクス
- 学歴
- フォーダム大学卒
- 受賞
- 全米図書賞(小説部門)〔1985年〕「ホワイト・ノイズ」,PEN/フォークナー賞〔1992年〕「マオ2」
- 経歴
- イタリア系2世。10代の頃からジャズを聞き、外国映画、特にベルイマンや黒沢明の作品を見て育った。1954年ニューヨークのフォーダム大学に入学、神学・哲学・コミュニケーション論を学ぶ。在学中、ジェームズ・ジョイスの影響を受ける。卒業後、4年間ニューヨークの広告代理店に勤務。’71年処女長編小説「アメリカーナ」を刊行。以来アメリカの社会的側面をテーマとした小説で定評を得る。’70年代に文学的出発をした作家のなかでも特異な存在で、文学サークルとつき合わず、テレビにも討議会にも姿を見せず、大学の創作科で教えたりもしない孤高の作家。ポストモダン・アメリカ文学シーンでトマス・ピンチョンと並んで高い評価を得る。’88年「リブラ 時の秤」が全米ベストセラーとなり、名実ともに現代アメリカ文学最大の作家となる。’97年「アンダーワールド」が全米図書賞の最終候補となり、以降毎年のようにノーベル文学賞候補としてその名が挙がる。他の作品に「エンド・ゾーン」(’72年)、「グレイト・ジョーンズ・ストリート」(’73年)、「ラトナーの星」(’76年)、「プレイヤーズ」(’77年)、「走る犬」(’78年)、「ネイム」(’82年)、「ホワイト・ノイズ」(’85年)、「マオ2」(’91年)、「ボディ・アーティスト」(2000年)、「コズモポリス」(2003年)、「墜ちてゆく男」(2007年)、「ポイント・オメガ」(2010年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報