ドーピング指定薬物(読み)ドーピングしていやくぶつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドーピング指定薬物」の意味・わかりやすい解説

ドーピング指定薬物
ドーピングしていやくぶつ

ドーピング・コントロールに関する規則一環として,具体的にリストアップされている薬物のこと。 1989年,IOCの医事委員会が発表したリストによれば,(1) 刺激 (興奮) 薬としてアンフェタミンカフェインなど 45品目,(2) 麻薬 (拮抗) 性鎮痛薬としてコデインモルヒネなど 19品目,(3) アナボリックステロイド剤としてナンドロロン,スタノゾロールなど 16品目,(4) β-遮断薬としてアテノロール,プロプラノロールなど9品目,(5) 利尿薬としてアセタゾラミド,フロセミドなど 15品目,そのほかペプチドホルモンおよび類似物として胎盤性性腺刺激ホルモン,副腎皮質刺激ホルモン,成長ホルモンがリストされている。なお同リストには,ドーピング的な不正行為として (1) 血液ドーピング,(2) 薬理学的・化学的および物理学的不正操作も付記されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android