ないか(読み)ナイカ

デジタル大辞泉 「ないか」の意味・読み・例文・類語

ない‐か

[連語]助動詞「ない」+終助詞「か」》
勧誘の意を表す。「コーヒーを飲まないか
命令の意を表す。「早くしないか」「もたもたしないでさっさと歩かないか
依頼の意を表す。「ちょっと教えてくれないか
(あとに「なあ」などを伴って)願望の意を表す。「宝くじでも当たらないかなあ」「病気が治らないかね」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ないか」の意味・読み・例文・類語

ない‐か

  1. 〘 連語 〙 ( 助動詞「ない」に終助詞「か」のついたもの )
  2. 疑問の意を表わす。
    1. [初出の実例]「此あねいは勅使を知らないか」(出典:歌舞伎・傾城金秤目(1792)二番目)
  3. 勧誘の意を表わす。「コーヒーを飲まないか」
    1. [初出の実例]「『〈略〉いっそずんぎり、三人がかりをとって見せないか』『何をするも稽古の為だ。一番とりますべい』」(出典:歌舞伎・心謎解色糸(1810)序)
  4. 命令の意を表わす。
    1. [初出の実例]「コレサ、静かにしないか。髪が結はれない」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(大南北全集所収)(1813)序幕)
  5. 依頼の意を表わす。「ちょっと教えてくれないか」
    1. [初出の実例]「此れで少ッし切らせないか。ね、ちょいと、ぽっちりだからそんなに痛かないよ」(出典:少年(1911)〈谷崎潤一郎〉)
  6. ( あとに「なあ」などを伴って ) 願望の意を表わす。
    1. [初出の実例]「素的な美人かなんかで、〈略〉麻雀がしたくってたまらない、なんてのがゐないかなア」(出典:大道無門(1926)〈里見弴〉白緑江)

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