ナガラ型建築(読み)ナガラがたけんちく(その他表記)Nagara style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナガラ型建築」の意味・わかりやすい解説

ナガラ型建築
ナガラがたけんちく
Nagara style

インドのヒンドゥー教ジャイナ教の寺院建築様式を地方的特色によって3区分する場合の一つで,北部型,インド=アーリア型ともいう。ビンドヤ山脈以北の地域において,主として8~13世紀に発展した。顕著な特徴は,ビマーナ (本殿) の上部を形づくるシカラ (高塔) の輪郭が砲弾状の曲線を呈し,その頂部に,縦溝のある円形クッション状のアーマラサーラカ (アーマラカ) と,水瓶状のカラシャを置いていることである。ブバネスワル,プーリ,コナーラクカジュラーホに多くの遺構がみられ,スーリヤ寺カンダーリヤ・マハーデーバ寺などが著名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android