ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナコンシータンマラート」の意味・わかりやすい解説 ナコンシータンマラートNakhon Si Thammarat タイ南部,マレー半島東岸付近の町。ナコンシータンマラート県の県都。8世紀頃から中国,インド,スマトラ,カンボジアなどと交易が行なわれていた。スコータイ朝のラーマカムヘーン王に征服され,次いでアユタヤ朝の支配下に入ったが,17世紀には貿易港として栄え,リゴール(ヨーロッパ),六坤,陸坤(明),六崑(日本)などの名で知られた。日本人町(→日本町)も設けられ,1629年山田長政がリゴール総督に封じられている。豊かな農業地帯を後背地に,米,コプラ,バナナ,ゴムなどの農産物,スズ,タングステンなどの鉱産物を集荷し,外港パクパナンから輸出する。マハタート寺(8世紀)をはじめ寺院が多く,「僧の町」と呼ばれる。人口 11万8729(2000) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by