なにわベッ甲(読み)なにわべっこう

事典 日本の地域ブランド・名産品 「なにわベッ甲」の解説

なにわベッ甲[装飾・装身]
なにわべっこう

近畿地方、大阪府の地域ブランド。
大阪市・東大阪市八尾市で製作されている。江戸時代初期、中国からベッ甲づくりの技法長崎に伝来し、やがて大阪から江戸にまで伝わったといわれている。元禄期には町人文化開花とともに簪・櫛などのベッ甲細工が盛んに使用され、彫刻蒔絵・金銀象嵌などの技法が発達した。現在では、全国有数のベッ甲産地となっている。大阪府伝統工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「なにわベッ甲」の解説

なにわベッ甲

大阪府大阪市周辺で生産される工芸品。タイマイ甲羅を透し彫りなどの技法を用いて装飾する。17世紀前半に中国から長崎に伝わり広まったとされる。大阪府知事指定伝統工芸品。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android