ナフトールAS(読み)ナフトールエーエス

化学辞典 第2版 「ナフトールAS」の解説

ナフトールAS
ナフトールエーエス
naphthol AS

N-phenyl-3-naphthol-2-carboxamide.C17H13NO2(263.30).C.I.Azoic Coupling Component 2ともいう.2-ヒドロキシ-3-ナフタレンカルボン酸とアニリンとを三塩化リンの存在下に縮合させると得られる.白色粉末または板状晶.融点243~244 ℃.クロロホルムベンゼンエーテルに微溶,エタノールに不溶.代表的なナフトール染料の下漬け剤である.[CAS 92-77-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のナフトールASの言及

【アゾイック染料】より

…まず下漬剤(2‐ヒドロキシ‐3‐ナフトエ酸,およびそのアリールアミド誘導体)のアルカリ溶液に繊維を浸して吸収させたのち,顕色剤(適当な芳香族第一アミンのジアゾ溶液)に入れて繊維上で不溶性のアゾ色素を生成させる。上記アリールアミド誘導体は一般にナフトールASといわれる。下漬剤と顕色剤の組合せで色は黄みがかった赤から青まで得られるが,一般には赤系が多い。…

※「ナフトールAS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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