ニコチン酸欠乏症

内科学 第10版 「ニコチン酸欠乏症」の解説

ニコチン酸(ナイアシン)欠乏症(ビタミン欠乏症)

(4)ニコチン酸(ナイアシン)欠乏症
概念
 ニコチン酸ミトコンドリアなどの酸化還元反応に必須の補酵素で,損傷されたDNAの修復過程にも関与する.ニコチン酸を中心にビタミンB1,B2,B6欠乏やアミノ酸欠乏を伴う栄養障害性疾患をペラグラ(pellagra)とよぶ.アルコール多飲,カルチノイド症候群イソニアジドなどが発症要因である.
臨床症状
 典型的な症状は認知症(dementia),下痢(diarr­hea),皮膚炎(dermatitis)で3Dとよばれる.認知症以外の精神神経症状として幻覚譫妄,抑うつ,腱反射亢進,パーキンソニズム,痙攣,末梢神経障害などがみられる.
診断
 血中ニコチン酸は正常下限にとどまる場合が多い.尿中の代謝産物であるN-methylnicotinamide(NMN)やNMN-6-pyridone-3-carboxylamideの減少,ニコチン酸アミド投与による治療的診断も有用である.
治療
 ニコチン酸アミド300~1000 mg/日×5日間の経口投与,または筋注.ほかのビタミンも不足している場合が多いので,ビタミンB1,B2,B6,B12なども併用投与する.通常は治療開始後数日で症状は改善する.[中里雅光]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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