ニジクラゲ(読み)にじくらげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニジクラゲ」の意味・わかりやすい解説

ニジクラゲ
にじくらげ / 虹水母
[学] Colobonema sericeum

腔腸(こうちょう)動物門ヒドロ虫綱硬(かた)クラゲ目イチメガサクラゲ科に属するクラゲ。傘は直径3センチメートル、高さ3~4センチメートルでほぼ円錐(えんすい)形。寒天質は薄く、傘頂に突起などはない。口柄(こうへい)は短い管状で、末端は小さな4唇片となっている。放射管は8本で、そのほぼ全長にわたって生殖腺(せん)が発達する。傘縁に短い32本の触手があり、各触手と交互に平衡器がみられる。下傘の筋肉がよく発達しており、そのため虹彩(こうさい)がみられるのでニジクラゲの名がある。世界各地の深海にすむ。

[山田真弓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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