世界遺産詳解 「ニンガルーコースト」の解説 ニンガルーコースト【ニンガルー-コースト】 2011年に登録された世界遺産(自然遺産)。ニンガルー-コーストは、オーストラリア西海岸に位置し、世界屈指の長い沿岸礁、ニンガルーリーフがあり、約220種類のサンゴが生息する。一帯は、ニンガルー海洋公園やケープレンジ国立公園を含み、海洋、陸地を合わせて604,500haの広大な自然遺産である。海岸線は約260km続き、沿岸にザトウクジラ・ウミガメ・マンタ・ジュゴンをはじめ500種類以上の海生動物が生息し、ニンガルー-コーストには年に一度、300~500匹のジンベイザメが集まることでも有名。一方、陸上は、石灰岩などが侵食されてできたカルスト地形が広がり、網目状に広がる地下洞窟と地下水路が神秘的な地形をつくっている。これらは、さまざまな生物に生息環境を提供し、陸上と海洋の稀少な生物の保護と生物多様性の保全に大きく寄与している。◇英名はNingaloo Coast 出典 講談社世界遺産詳解について 情報