ネメシアヌス(読み)ねめしあぬす(英語表記)Marcus Aurelius Olympius Nemesianus

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネメシアヌス」の意味・わかりやすい解説

ネメシアヌス
ねめしあぬす
Marcus Aurelius Olympius Nemesianus

生没年不詳。古代ローマの叙事詩人。カルタゴ出身。3世紀末の作と推定される四編の『牧歌』、未完教訓詩狩猟』および『鳥猟』の断片28行が伝えられている。『牧歌』は全編で319行と短く、先輩ウェルギリウスやカルプルニウス影響を強く受けつつも、この詩人独自の資質をも示している。『狩猟』は序102行と狩りの準備の部分223行までで終わっている。

[土岐正策]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネメシアヌス」の意味・わかりやすい解説

ネメシアヌス
Nemesianus, Marcus Aurelius Olympius

3世紀後半のローマの詩人。カルタゴの出身。4編の牧歌から成る『詩選』 Eclogae,未完の教訓詩『狩猟』 Cynegetica,および『捕鳥について』 De Aucupioの断片が伝わる。

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