日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネレトバ川」の意味・わかりやすい解説 ネレトバ川ねれとばがわNeretva ボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアを流れる川。全長218キロメートル。ディナル・アルプスに発し、北西流したのち南下し、ヘルツェゴビナの中心都市モスタルを抜け、クロアチアのオプゼン付近でアドリア海に注ぐ。伏浸・流出(湧水(ゆうすい))が多く、河川流量の把握が困難である。水質は硬度が高い。夏は水量が少ない。第二次世界大戦中、パルチザン部隊がこの川を渡り、ドイツ軍の攻囲作戦を無効にしたことで知られる。[三井嘉都夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネレトバ川」の意味・わかりやすい解説 ネレトバ川ネレトバがわNeretva バルカン半島北西部の川。全長 218km。ボスニア・ヘルツェゴビナ南部,ディナルアルプス南東部,サラエボ南方 70kmのツェメルノ峠付近に源を発し,モスタルを経て,クロアチア南部,プロチェ南方でアドリア海に注ぐ。急流が多く,上流には大発電所がある。下流平野でワタ,ブドウを栽培。峡谷は,第2次世界大戦中,ドイツ=イタリア軍とパルチザンとの戦いの重要な舞台であった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by