家庭医学館 「ねんざ」の解説
ねんざ【ねんざ(捻挫) Distorsion, Sprain】
関節が、本来動ける範囲を超えて曲げられたり、伸ばされたりしたとき、関節を支えている組織である靱帯(じんたい)や関節包(かんせつほう)などに損傷がおこった状態がねんざです。
一度、脱臼(だっきゅう)(「脱臼」)して、関節がもどった状態ともいえます。
[症状]
損傷がおこった部位が腫(は)れ、圧痛(あっつう)(軽く押しても痛む)があります。
ときに内出血(ないしゅっけつ)がおこり、しばらくしてから、関節周辺の腫れた部分が紫色になることがあります。
痛みは、ねんざしたときと同じ方向に関節を動かすと強まります。
[治療]
患部をICE(アイス)(冷却、圧迫、挙上(きょじょう)(「打撲(打ち身)」))するとともに、関節を固定します。
症状が強いときは、骨折や脱臼の可能性もありますから、早めに整形外科を受診して、鑑別してもらいましょう。