ノナクチン

化学辞典 第2版 「ノナクチン」の解説

ノナクチン
ノナクチン
nonactin

C40H64O12(736.91).種々の放線菌によって生産される大ラクトン構造の抗生物質で,ノナクチン酸からも合成される.天然型のアンモニウムイオノホア分子.融点147~148 ℃.0±2°(クロロホルム).アンモニウムイオンセンサーやイオン選択電極に使用される.抗菌性,抗腫瘍性を有する.[CAS 6833-84-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のノナクチンの言及

【錯体】より

…(化学式) 変わった配位子としては69年発見されたクリプタンド(錯体をクリプタートという)やクラウンがあり,アルカリ金属やアルカリ土類金属と錯体をつくる。これらの配位子は生体内におけるアルカリ金属イオンの伝送に関与する大環状エステル,ノナクチンのモデル化合物として重要である。(化学式)
[錯体の立体構造]
 錯体の中心原子をMとし,配位原子をLとしたとき,MとLに関しての立体構造は,配位数2以上の場合には複数の可能性がある。…

※「ノナクチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む