ノニレ(読み)のにれ(その他表記)dwarf elm

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノニレ」の意味・わかりやすい解説

ノニレ
のにれ / 野楡
dwarf elm
[学] Ulmus pumila L.

ニレ科(APG分類:ニレ科)の落葉高木。高さ20メートル、径1メートルに達する。葉はハルニレより小さく、縁(へり)は単鋸歯(きょし)なのが特徴で、葉身は卵形または披針(ひしん)形で長さ2~10センチメートル、幅2~3センチメートル、基部はハルニレほどゆがまない。花期は3~4月。翼果倒卵形で頂部は深くへこみ、4~5月に結実する。中国東北地区原産。日本では垣根街路樹として植えられる。枝垂(しだれ)型、低木型など、いくつかの園芸品種が知られる。

[伊藤浩司 2019年11月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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