ノビアル語(読み)のびあるご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノビアル語」の意味・わかりやすい解説

ノビアル語
のびあるご

デンマーク言語学者イェスペルセンが1928年に提唱した国際語の案。当時すでにかなり広まっていたエスペラントや、彼自身それまで普及運動に加わっていたイド語の言語構造に不満を感じていたために、学問的な見地から新しい言語を構成しようとしたものである。Novialという名称は「新しい」を意味するNov-にInternational Auxiliary Language(国際補助語)の頭文字をつけたもの。ラテン語を含むヨーロッパの主要な言語をもとにつくられたが、提唱者の出身を反映して、ゲルマン語の要素が多い。提唱者の名声のため一時的に支持者が集まったが、結局、言語として広く用いられるまでには至らなかった。

後藤 斉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android