のろい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

のろい
のろい / 呪・詛

恨みのある人に災いがあるように願うことをいう。その方法は昔からだいたい決まっていた。いちばん原始的なのは相手に対して呪言(のろいごと)を発することで、すでに『日本書紀』の雄略(ゆうりゃく)紀に、御馬皇子(みまのみこ)が官軍に捕らえられたとき、三輪(みわ)の磐井(いわい)(井戸)を指さして、「この水は百姓は飲むことができるが王者は飲めない」と呪ったとある。のろいといえば、丑(うし)の時参りがある。丑の時(午前2時ごろ)、白衣を着て一本歯の下駄(げた)を履き、社寺の樹木に人形(ひとがた)を取り付け釘(くぎ)を打ち込んで呪うものである。一般にいわれているのは、恨む人の足跡に釘を刺したり、板に釘を打って海に流したりする。明治以後は写真に釘を刺したりもする。また恨む相手の頭髪や爪(つめ)などを手に入れて呪うこともある。[大藤時彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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