ハツバキ(読み)ハツバキ(英語表記)Drypetes integerrima

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハツバキ」の意味・わかりやすい解説

ハツバキ(葉椿)
ハツバキ
Drypetes integerrima

トウダイグサ科の常緑高木で,小笠原諸島に特産する。高さ3~5mで,幹は灰白色革質で厚い楕円形の葉を互生する。この葉の形質と白っぽい枝の様子がツバキに似ることからこの名がある。6~7月,枝先の葉腋から短い柄を出して花をつける。花は径2~3mmとごく小さく,4枚の淡黄色萼片があるが,花弁はない。雌雄異株で,雄花には8本のおしべがある。果実はやや扁平な楕円形で長さ 2cmほど,表面黄褐色の毛が密生する。熟すと黄色になり,中に大きな核に包まれた種子がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android