ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハドリアヌス2世」の意味・わかりやすい解説
ハドリアヌス2世
ハドリアヌスにせい
Hadrianus II
[没]872.12.14.
教皇 (在位 867~872) 。ステファヌス5世,セルギウス2世と同じ家系のローマの貴族出身。前任者ニコラウス1世で頂点に達した教皇権を維持しようと苦闘。キュリロスとメトディオスの典礼におけるスラブ語使用を許可し,後者をシルミウム大司教とした。第4コンスタンチノープル公会議に代表を送ってフォチウスの罷免を決したほか,コンスタンチノープル総司教位をローマに次ぐ地位として認めた。
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