ハナカタバミ(英語表記)Oxalis bowiei; Bowie's wood sorrel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハナカタバミ」の意味・わかりやすい解説

ハナカタバミ
Oxalis bowiei; Bowie's wood sorrel

カタバミ科の多年草南アフリカ,ケープ地方の原産で,江戸時代末期に日本に渡来し,観賞用に栽培された。根茎白色紡錘形をし,葉は3小葉で日本産のカタバミと似ているがずっと大きく,長い葉柄をもち根生する。小葉は平開し,長さ4~6cmの円状倒卵形で先端はへこむ。秋から冬にかけて,長さ 10~15cmの花茎を出して,散形状に3~10個の紅色の美しい花をつける。花の直径は約 3cmで5枚の花弁は互いに重なり合うように平開し,濃色の筋がある。本属中最も美しい種類である。園芸品としては本種のほかに,ブラジル原産のベニカタバミ,メキシコ原産のモンカタバミ,南アフリカ原産のキイロハナカタバミなどがある。

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