日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムラサキカタバミ」の意味・わかりやすい解説
ムラサキカタバミ
むらさきかたばみ / 紫酢漿草
[学] Oxalis debilis Kunth subsp. corymbosa (DC.) Lourteig
Oxalis corymbosa DC.
カタバミ科(APG分類:カタバミ科)の多年草。地下に褐色の鱗片(りんぺん)に包まれた鱗茎があり、子球をつくり、よく繁殖する。葉は根生し、長さ10~25センチメートルの長柄の先に小葉をつける。花期は冬以外ほとんど年じゅうにわたり、花は淡紅紫色で径約2センチメートル、小花柄は1~3センチメートル。名は、全体がカタバミによく似るが、花色が紫色を帯びることによる。南アメリカ原産で畑や庭に普通に生え、世界に帰化する。
[小林純子 2020年5月19日]